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大量の水を必要とする透析
透析には、大きくわけると血液透析と腹腔透析の2つの治療方法があります。 過去の大きな地震災害では、水道の復旧には時間がかかっています(阪神・淡路大震災で全戸通水に3ヶ月)。いつも治療を受けている病院が被害を受けていたり、電気や水道のバックアップシステムをもっていない場合には、近隣の被害を受けていない地域の病院で治療を受けるという選択をしたほうが得策ともいえます。こういった事態が起きることを想定して、次のようなことをふだんから用意したり病院と相談したりしておきましょう。
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大地震では、断水、停電、さらに、 透析を必要とする患者にとって、
透析ってなあに? 腎臓は、ふだん、体のなかの老廃物を尿として外に出したり、体内の水分や電解質を調節したりする重要な役割を担っています。糖尿病や高血圧など、さまざまな原因から腎臓の機能が落ちてくると、体のなかに毒素がたまり、全身に深刻なダメージをもたらします。 * 日本透析医学会の「図説慢性透析療法の現況」によると、慢性透析患者の治療形態は、血液透析がアンケート回答者全体の95%超(2003年12月31日現在)にもおよんでいます。 |
上記の事態をふまえて、次に大地震で起こりうる事態と、情報伝達等について、考えられる対策をあげておきます(ここでは、水を大量に使う透析患者にスポットがあたっていますが、常にケアが必要な専門科をもつ病院や難病を抱える方に応用がききます。ご参考になさってください。)
(大地震で起こりうる事態)
阪神・淡路大震災では、多くの患者がこのような場面に遭遇し、とても心細い状態に置かれました。 以下に、関係機関において、考えつく対応を記しておきます。さらに現場の皆さまからのご提案等がありましたら、メールででもお寄せいただければ、改良を加えていきたいと思います。 (透析医療機関(以下、病院とする))
(病院−病院間)
(病院−自治体−水、電力関連会社−医薬品、機材類のメンテナンス会社等の業者間)
(病院−患者間)
以下、参考資料として、東京都が出しているマニュアルをご紹介しておきます。 (患者−患者間)
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